7. 輸入住宅の原価の話
今回のお話は「輸入住宅の原価」に迫ります。
輸入住宅というと非常に高価というイメージがありました。最近はローコスト住宅のあおりで随分と親しみやすくなったと思います。しかし本物の北米住宅には程遠い感がします。
「輸入風住宅」を「輸入住宅」とは言えません。使用部材の80%超の住宅が本物の輸入住宅と言えるのではないでしょうか?
まず、構造体の材料ランバー部材です。
これは、国内の輸入ランバー商社から直接購入しております。なぜかというと、年間数十等の施工レベルでは、現地ランバー会社に有利なプライスが引き出せませんし、非常に重量と容積があるため広大なランバーヤード(置き場)が必要になります。一時当社でも、コンテナで輸送していた時がありましたが、コスト高になってしまいました。
今はTホームさんやMホームさんも利用しているランバー商社から購入しております。
30坪くらいの住宅で大体40立米前後のランバーを使います。ランバーで躯体が組みあがった後は屋根工事に入りますが、屋根材は、現在「オーウェンスコーニング社」のグラスファイバーシングル30年保障の商品が標準使用です。
屋根があがると、内装工事にはいります。
まず、サッシが入ります。サッシは、「木製クラッド」の場合国内調達し、「樹脂サッシ」の場合は、シアトルより輸入します。木製サッシも当初、輸入していたのですが、やはり1軒づつ輸入するよりもコスト安になるからです。
それにCOD(キャッシュオンデリバリー)で購入する場合北米のコンソリデータより、国内のほうが単価が安いのも事実です。 購入するのは必ず総代理店よりの購入で、販売店からの購入はコストアップになります。
サッシがついた後は、内装建具などですが、これはメゾナイト社など北米のメーカーからコンテナで購入します。
当然、国内の業者も販売しておりますが、それらに比べ半値近く購入することができます。
ドライウォールのパテなども直接Bedex社の石膏100%のパテを輸入しております。
これも、国内に数社販売しておりますが3倍ほどプライスがしております。
その他、階段材やアイアン手すりバラスターなどの外部モールディング部材などはすべて、コンテナで輸送し在庫しております。「KOHLER社」などの水周り部材は、シアトルより直接輸入ししております。
輸入キッチンやバニティキャビネットなどは、図面ができた段階で本国にオーダーします。
受注生産なのでこちらに届くまでに、2ヶ月程時間がかかるので、工事が始まったときにオーダーすると、丁度いいタイミングで届きます。
キャビネットメーカーは「キャニオンクリーク社」の物をオークまたはアルダーの樹種を標準にしております。
キッチンのカウンターは御影石を中国から輸入して石屋さんに加工と取り付けをお願いしております。
大まかな説明でしたが、詳細については、お問い合わせください。
どんな種類のものでも北米の資材なら取り寄せます。 これまでの説明に私共の粗利が25%上乗せした金額が販売価格になりますのでよろしくお願いします。