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北総ハウジングで建てる all ダグラスファー 輸入建築日記

施主様のご好意により、着工前の地盤調査から完成までを写真と共に綴りました。
今回、施主様がダグラスファー(DF)という木材にこだわりがあり、構造材全てをDFにしました。
何かご不明な点等ございましたら、どうぞお問い合わせください。


完成!

完成!

施主様のこだわりと、愛着がつまった素晴らしい住まいの完成です。







  

外装6

外装6

外壁に石を施工し、鋳物の飾りを施工すると外部も終了です。

 

内装7

内装7

階段や腰壁が施工されると、内装は終了です。

 

内装6

内装6

設備機器がどんどん取り付けされていきます。

 

内装5

内装5

床板の施工やケーシングの施工が終わると、ほとんど完成です。

 

内装4

内装4

 キッチンの天板や暖炉にタイルや石を施工します。

 

内装3

内装3

ケーシング(枠とボードの隙間を隠す部材)や窓枠を施工していきます。  キッチンのキャビネットも先に組んで、設備を後で乗せる状態にしておきます。

  

外壁5

外壁5

外壁は今回施主様の希望で薄いブルーにしました。ブルーは施工したことがなかったので不安でしたが、かなり格好よく仕上がりました。

   

内装2

内装2

床板の施工が終了すると、キャビネットや暖炉を施工していきます。

 

内装1

内装1

ドライウォールが終わると、フローリングの施工が始まります。当社の標準フローリングは無垢板なので、一枚一枚釘打ちして止めていきます。   この際、接着材などは一切使いません。(フローリングは工程の関係でDWよりも先に施工する場合もあります。)

 

ドライウォール3

ドライウォール3:サードコート&水性ペンキ仕上げ

パテが終わり、壁のペーパーがけ(紙やすりでこする)がおわると、ペンキ塗りです。  ドライウォールという名称は壁の工法のことなので、ペンキを塗らず、紙クロスを貼ってもクラックがおきる事はありません。

  

外壁4

外壁4:樹脂モルタル・テクスチャーの打ち合わせ

前回のメッシュテープ〜モルタルの後、さらに樹脂モルタルを全面に塗っていきます。  この時、現場にて施主様と左官屋さんとでテクスチャー(塗り方)の打ち合わせをしていただきます。

 


外壁3

外壁:メッシュテープ〜モルタル

セメントボードの施工が終わると、左官屋さんがメッシュテープを貼ります。  これもドライウォールと同じ考えで、ジョイント部分をメッシュテープでつなぎ、ひとつの面にする為です。  メッシュテープを入れたジョイント部には樹脂モルタルを塗っていきます。

 

ドライウォール2

ドライウォール:セカンドコート

ドライウォールは前回のテーピングがファーストコート、 今回がセカンドコート、その次がサードコートと呼ばれますが、ファーストコートでテーピング(紙テープ&石膏)、セカンドコートでさらに石膏をのせ、サードコートでまた石膏を幅広くのせ、ペーパー(紙ヤスリ)でこすっていきます。

 


ドライウォール

ドライウォール:ファーストコート

ドライウォールの施工に入ります。
オートマチックテーパー(通称バズーカ)と呼ばれる機械で紙テープと石膏を同時にジョイント部分に施工します。 この工法によってジョイント部分も石膏により強化され、部屋の壁全部が1枚の石膏ボードになります。
当社が使用している石膏ボードはテーパーエッジボードというジョイント部分が凹んだ特殊なボードです。さらに吉野石膏さんのハイクリンボードというホルムアルデヒドを吸収分解するボードの4フィート×8フィートのサイズを特注しています。

 

外壁2

外壁2

外壁部にセメントボードをビスで止めていきます。  この時、縦方向のジョイントが同じ箇所に集中しないように千鳥(互い違い)に貼っていきます。 これも外壁のクラックを防ぐ為です。
当社ではサイディングで施工する場合も同じようにジョイントをずらして施工します。

 

石膏ボード

石膏ボード

断熱材の施工が終了すると、石膏ボード貼りの工程に入ります。アメリカではハンガー工事といい、石膏ボードをハング(吊るす)します。  石膏ボードを床に接したまま施工すると、木の収縮に耐え切れず内壁にクラック(ひび割れ)がはいります。  クラックを防ぐ為にボードは天井から貼り、壁の面も天井からビス(ねじ)を止めていきます。
石膏ボードの施工が終わっても床と石膏ボードに2〜3cmの隙間が開きますが、この隙間がないとクラックの原因となってしまいます。(最後にはベースモールディング<巾木>で隠れます)

 

外壁1

外壁1

屋根、タイペック、サッシの施工が終了すると建物に石膏ボードを搬入します。  建物に十分な荷重をかけたら、外部のバンド(土台と建物、1階と2階をつなぐ金物)に釘を打ちつけ、胴縁(どうぶち)を釘で止めていきます。  屋根や石膏ボードを搬入する前にバンドを釘で止めると、壁のひび割れの原因となります。(後から荷重がかかるとバンドなどがたわむ為)

※今回は塗り壁ですが、建物と外壁の間に通気層を設ける為にセメントボードを施工するので、下地として胴縁を施工しています。

 

JIO構造体検査

アイシネン施工

外壁部分のラッピング(雨が入らないようにすること)が終わると、電気配線、設備配管をします。  写真のジョイスト(天井根太)に施工してる金物はSRバーといい、2×4工法のデメリットといわれる2階からの音を和らげる為の部材です。 その後アイシネンを吹き付けます。
アイシネンは吹きつけた後、ナイフの様な道具で壁と平らになるようそぎ落とされます。  アイシネンは屋根なりに吹くので、勾配天井や、小屋裏を作るうえで大変有利になります。

 

JIO構造体検査

JIO構造体検査

フレーミングが終わるとJIOの構造体検査を受けます。  構造体は家を建築する上で一番重要な部分なので、検査に2〜3時間かける時もあります。 釘の打たれている間隔や、基礎のコンクリート強度、材木の含水率(どれだけ水分を含んでいるか)、基礎の中まで検査します。
頭つなぎ(壁の部材の天井と接する箇所)から釘が出ているのは、釘が打たれているか確認できるようにする為です。

 

タイペック貼り&サッシ取り付け

タイペック貼り&サッシ取り付け

外壁部分にタイペック(防水紙)を貼っていきます。 タイペックを貼った後、サッシをいれていきます。この時、タイペックを建物の中に巻き込み、防水テープで止めています。躯体に水が浸入するのを防ぐ為です。

 

屋根工事

屋根

フレーミングが終わると、屋根工事に入ります。 外周りから雨が入ってこないようにする為です。
写真は当社標準仕様のグラスファイバーシングルオークリッジプロ(30年保証)。日本で唯一の防火認定シングル材です。 30年保証は認定保証店のみ可能となっており、当社はその30年保証の認定代理店です。

  


フレーミング5

フレーミング:2階壁

2階部分も1階と同じように壁を造り終わったら、屋根工事にはいります。
通常当社では、屋根材に合わせて2×6か2×8材をラフター(日本での呼称は「タルキ」)にしています。

 


フレーミング4

フレーミング:2階床まで

2×4工法では1階の骨組みを作ったあと、2階の床を貼り、その上に2階の骨組みをのせます。  2階の床が貼り終わってから、2階の分の材料を上にのせます。

 



フレーミング3

フレーミング:マグサとマグサ受け

開口部の上に入っている部材がマグサです。 開口部の左右に入っている2×6がマグサ受けです。
マグサとマグサ受けによって荷重を受けるので、屋根などを乗せて建物に荷重がかかっても、窓などには影響ありません。  このようになっていないと、窓が開かなくなったり、開閉が窮屈になります。

 


フレーミング2

フレーミング:1F側面

土台、根太を施工した後、千鳥(ちどり)といってつなぎ目が同じところにこないよう床合板を施工します。  壁は床の上で造り、ジャッキで1面ずつ起こしていきます。

 



フレーミング1

フレーミング開始:土台の施工

フレーミングが始まりました。
2×4工法では1人の大工さんが最初から最後まで施工していくのではなく、各工程ごとに作業を分担しています。 フレーミング(枠組み)を作る職人さんをフレーマーと呼びます。

まずは土台の施工です。
当社は基礎断熱仕様となっていますので、外周部に気密パッキンを敷いてから土台をのせます。基礎のコンクリート部分と土台の木部で隙間ができないようにする為です。
今回は施主様の要望で、シックスウォールで施工しています。 通常ですと2×4の部材で外壁が構成されますが、シックスウォールというのは2×6の部材で外周部を構成する工法です。

 

基礎工事7

基礎工事7:基礎工事終了

コンクリート打設後、数日養生期間をおいて型枠をはずします。  養生期間は季節によってかわりますが、型枠をはずした後に外周部の土を均したり、水道屋さんの設備配管工事、足場の設置などがあるので1週間くらい養生期間があります。

 


基礎工事6

基礎工事6:立ち上がりコンクリート打設

立ち上がりのコンクリートをポンプ車で流していきます。  ただ流すだけではなく、1人が手で均(なら)し、もう1人がミキサーでかき混ぜます。 コンクリートを均一にし、空洞を作らない為です。

 


基礎工事5

基礎工事5:立ち上り型枠作

2日待ち、スラブのコンクリートが固まったのを確認してから立ち上りに型枠を組みます。  外周部の型枠の内側には断熱材が施工されています。 基礎断熱とする為、断熱材とコンクリートの間に隙間ができると結露の可能性があるので、コンクリートをこのまま流し、コンクリートと断熱材を一体化させます。
当社の場合、外周部の基礎高は400mm、内周部は300mmとなります。 これは、スラブと立ち上りのコンクリートを別に流しているので、つなぎ目から、基礎の中に水が浸入しないようにするためです。

 


基礎工事4

基礎工事4:スラブの打設

スラブ(コンクリートの床板)の打設に入りました。外周部を型枠で囲い、スラブ部分にコンクリートを流します。  北総ハウジングの基本仕様である基礎は、布基礎よりも強度が高いベタ基礎(全体的にコンクリートを打つ基礎のことで、家の強度が増します。)です。
布基礎とは、このようにスラブ全体にコンクリートを流すのではなく、鉄筋が立ち上がる部分だけとなるので、写真2枚目のコンクリートの部分が土となります。

 


基礎工事3

基礎工事3:配筋

鉄筋を組んで行く作業、「配筋(はいきん)」が終了しました。後ほどJIOさんの検査で補強筋やスペーサー(コンクリートのかぶり厚を確保する為の石。最低60mmを必要とします。)など、細かい箇所までチェックされます。
当社の鉄筋は形状が特殊な為、基礎屋さんが作るのではなく、鉄筋屋さんに頼んで立ち上りの部分だけ作ってもらっています。 主筋にD13(鉄筋の太さ)を使用しており、ベース部分はD13の鉄筋を200ピッチで配筋しております。


JIO検査の様子。 建物と看板共に写真撮影されます。
 




基礎工事2

基礎工事2:砕石まき〜捨てコンクリートを流す

砕石を全体にまき、転圧し地盤をかためます。 その後、防湿フィルムを敷き(土から湿気が上がらない様にする為) 、外周部に「捨てコンクリート」を流します。
「捨てコンクリート」は、基本的に基礎の強固に関わるものではなく、作業をし易くする為のものです。(土や砕石のままでは寸法をだしにくい為)

 


基礎工事1

基礎工事1:遣り方〜根切り

基礎工事が始まりました。 まず、基礎よりも900mm程度広くして木材で囲いを作ります。 そこに糸を張って基礎の芯を間違えない様作業をしていきます。(「遣り方:やりかた」)   「根切り」といって、基礎外周部を掘削(穴掘り)していきます。


地鎮祭

地鎮祭が行われました

あいにくの雨でしたが、地鎮祭の時間だけ雨が止んでおりました。  地鎮祭も無事終了し、翌週から基礎工事となります  基礎工事は雨が降ると中止になる作業ばかりなので、晴れが続くことを祈ります。

 

地盤検査・地盤改良とは?

「地盤調査」・「地盤改良」とは

地盤調査とは、「その土地に家を建てても地盤が沈下したりしないか?」というのを調べるものです。

スウェーデン式サウンディング試験や超音波探査、その他色々な調査方法がありますが、当社では日本住宅保証検査機構(JIO)の保証を受ける為、JIOが認める地盤調査会社に依頼し、サウンディングか超音波にて調査をしております。 10数年前にはあまり重視されていませんでしたが、近年、沈下する建物もあり、住宅を建てるにあたって必須条件となってきました。  余談ですが、傾いた建物に住んでいると、気持ち悪くなったりすることもあります。

調査をしたデータがJIOの解析センターにまわり、「基礎仕様計画書」が数日後に送られてきます。  基礎仕様計画書で「地盤改良が必要」と判定が下ると、地盤を改良しなければ保証してもらえません。  ですので念のため当社の見積もり書には、最初に概算の地盤改良費込みで提出させていただいております。

 地盤改良にも数種類あり、表層改良、柱状改良、鋼管杭での改良などがあります。当社で一番多い改良は「柱状改良」です。これは直径600mm程度の丸い穴を地盤にあけて、その中にセメントミルクを流し込み、建物と支持層(調査によってわかる、建物を支えられる十分な耐力がある層)の間にセメントの柱を作るという方法です。   地盤改良をすれば安心ですが、やはり大金ですので、する必要が無いに越したことはないですよね。

 

地盤調査の結果

2006.05 地盤調査の結果が届きました

JIOから、地盤調査の結果が届きました。
「改良が必要だろう」と施主様もあきらめていたのに、なんと、地盤改良は無しです。

  ■基礎仕様計画書(PDF)

 

スウェーデン式サウンディング試験に仕様するアイテムです。

重りを乗せて地面に入れていきます。

先端が尖った槍の様なアイテムに荷重をかけ、どれだけの抵抗があるかを調べます。

地盤調査

2006.05 地盤調査

日本住宅保障検査機構(JIO)に依頼し、地盤調査(スウェーデン式サウンディング試験方式)をお願いしました。
スウェーデン式サウンディング試験とは、ドリルの様な形状のものに重りを乗せて地面に差し込んでいき、地盤の耐力を測定する方式の調査です。(他にも超音波で調査する方式もあります)

 結果は、数日後。
 地盤改良にならないことを祈っています。

     
 

はじめまして

ごあいさつ

今回、施主様のご好意により、輸入住宅建築日記なるものを始めさせていただけることとなりました。 ご協力していただく施主様は、マンションを購入する直前に例の耐震偽造問題が発覚し、急遽とりやめ、戸建住宅を探す様になられたお客様です。  海外に滞在経験もあり、数社のモデルルームなどを見学なされ、我が北総ハウジングにきていただきました。  何回もの長い打ち合わせの後、北総ハウジングでしかできない仕様ということで、当社の良さも理解していただき4月末日にご契約していただきました。

今回、施主様がダグラスファー(DF)という木材にこだわりがあり構造材全てをDFにしました。
(ダグラスファーとは、日本では米松<べいまつ>と言われます。日本の2×4工法ではSPF材が主流ですが、SPF材よりも強度があるので、SPF材よりグレードの高い木材です。)
 ※ 何かご不明な点等ございましたら、お気軽にご連絡ください!